近年、環境問題が取りざたされる機会が増えてきましたね。
地球温暖化だけでなく、生態系の破壊・異常気象など、人間がもたらす環境破壊の影響がどこにいても身近に感じられるようになったことも影響していると思います。
その流れの中で、環境に配慮した商品が続々と登場し話題になっています。
- 「マイ箸」
- 「マイストロー」
- 「エコバッグ」
一度耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
さて、こちらに関連して2020年7月1日から全国でレジ袋が有料化されましたが、皆さんはどのように向き合っていらっしゃるでしょうか。
「もちろんエコバッグを購入した!」
「面倒臭いから毎回購入している」
「前にもらったレジ袋を再利用して捨てずに使っている」
様々な方がいらっしゃると思います。
「レジ袋は環境汚染に繋がるから、エコバッグを持とう!」
メディアや店頭ではこのように「エコバッグ」を推奨していることが多いようですが、もし最近エコバッグを購入したという方は一度考えて頂きたいことがあります。
そのエコバッグ、一生使うくらいの覚悟で購入していますか?
そもそもレジ袋って?
そもそもレジ袋とは、ポリエチレン素材でできた手提げ袋で、その丈夫さと軽さ・防水機能によって1970年頃から小売店などで積極的に使われ始めるようになりました。
このレジ袋があることによって普段の買物がより便利に、そしてゴミ袋に再利用できるなどの汎用性を活かして私たちの生活を豊かにしてくれました。
この50年で私たちの生活とは切っても切り離せないほど身近な存在になっていったわけですね。
ですが、近年は自然環境保護の観点からレジ袋を削減しようという動きに変わりつつあります。
この流れもあり、「レジ袋=悪」という考えが浸透していますが、実はそうとも言い切れない面があることをご存じでしょうか。
レジ袋の真実
- 廃棄する際にダイオキシンなどの有害物質を排出しない
- エチレンは石油精製時にできる「産物」なので、再利用できる点でエコ
- 自治体から出るゴミのうちの0.4%
- 焼却する際の燃料になるため重油燃料の使用量を抑えられる
- レジ袋として使用した後に再利用されることが多い(ゴミ袋など)
- 海洋プラスチックごみのうちの0.3%
(ペットボトルや漁網、発泡スチロールの割合の方が大きい)
とは言え・・・
エコバッグの存在意義
レジ袋有料化に伴ってエコバッグを目にする機会も増えてきたと思いますが、レジ袋の代替品として出てきたエコバッグはどのような特徴があるのでしょうか。
エコバッグのメリット
- レジ袋代を節約できる
- 特典やポイントがもらえる
- 多目的に使える
- おしゃれで可愛い
エコバッグのデメリット
- 購入しないといけない
- 経年劣化する
- 何度も使わないと逆に環境に悪い
- 毎回持ち歩かなくてはいけない
- 不衛生になりがち
- 折りたたむのが面倒くさい
- レジ袋を再利用していた人は代替品を購入しないといけない
エコバッグはどれくらい使えばエコなのか?
週2回買物に行く人の場合(エコバッグ:2,000円・レジ袋:3円の場合)
➡3円×2回×4週=24円(1カ月あたり)
➡2000円÷24円=83.333・・・
➡83カ月≒約7年 (最低使用回数:666回以上)
ちなみに・・・
エコバッグを焼却処理するときに出るCO2は、レジ袋の約50倍と言われています。
使い方によっては安易に「環境に優しい」とは言えないですよね。
エコバッグを使うときに気を付けること
改めて計算してみると、金額面や耐久性も重要なことが分かりますよね。
では、具体的にどんなことに気を付けてエコバッグを利用すればいいのでしょうか。
基本として
- なるべく安くて耐久性の高いエコバッグを選ぶ
- 無料で貰ったものがあればそれを利用する
- 何個も買わない
他には、こんな工夫もオススメ!
番外編
- 今持っているバッグをエコバッグとして使う(リュックやトートバッグなど)
- レジ袋を壊れるまで再利用し続ける
- 少量であれば手で持ち帰る
まとめ
いかがでしたか?
普段何気なく使っていたレジ袋が有料化したことによって、環境問題について考える機会が増えましたよね。この有料化をきっかけに、様々なフィールドで有限である自然と人間の共存がウィンウィンな関係を築いていけるよう、私たちも自分のできることから始めていきましょう!